未来イノベーションに投資しよう

未来イノベーションに投資しよう

著者: 野村證券投資情報部

出版社: 日経BP 日本経済新聞出版本部

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棚橋寛文

楽天→ビズリーチ→プレイド。プロダクトマネージャー。Bookbase開発者。良いサービスにすべくじっくり育てていきますので、みなさんよろしくお願いします。バグや機能要望は、下部のお問い合わせからお気軽にどうぞ。

SHIFT:イノベーションの作法(濱口秀司)の感想を書きたいが、楽天APIでヒットしないのでこれに書くw

2020-05-24


イノベーションを少なくとも次の三条件を兼ね備えたものと定義している。 ❶ 見たこと・聞いたことがない。 ❷ 実行可能である。 ❸ 議論を生む

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バイアスを破壊せよといっても、やみくもに壊せというわけではない。バイアスを構造的に認識することで、その空白地帯を見つけ出し、SHIFTにつながるイノベーション発想ができる「作法」がある。次の三つが、その基本プロトコルだ。 ❶ バイアスを構造化(可視化) する。 ❷ バイアスのパターンを壊す。 ❸ 強制発想する。 この ①〜③ はプロトコルであって、プロセスではない。だからこそ、状況に応じてアレンジ可能

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私はアイデアを考えるのと同じぐらいバイアスの構造を見定めてモデルをつくることに時間を費やしている。ビジネスモデル、テクノロジーモデル、コンシューマーエクスペリエンスの三領域すべてでモデルをつくって、その空白地帯に必ずSHIFTの切り口が見つかると信じる。必ずそこに新しいパターンが見つかる

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ここで押さえておきたいのは、現在、ユーザーが認知する価値には「機能」「デザイン」「ストーリー」という三要素があるという点である。ユーザーが知覚する順番で言えば、まず「デザイン」を認知する。人間は視覚が強い動物なので、最初に姿・形を目で見てとらえる。その後、実際に触ったり使ってみて「機能」を知る。そして、その先で商品に込められた「ストーリー」を理解する

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私が実践しているのは、まったく逆のアプローチだ。あらゆるプロジェクトで「初日から答えを出す」というルールを設けている。初日の夕方には、必ず一定の結論を出す。もちろん、初日に得られる情報は非常に少ない。しかし、その段階で得られている情報から導きうる答えとその切り口を、メンバー全員で提示する。

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さらに、この方法を続けることで、私は「九〇:一〇の法則」があることにも気がついた( 図表4「九〇:一〇の法則」を参照)。イノベーティブなアイデアの九〇%は、プロジェクト全体のうち開始直後一〇%の期間内に思い付いているという事実である。プロジェクトが一〇日あれば初日に、一〇〇日あれば最初の一〇日のうちに、ほとんどのプロジェクトでは〝答え〟を思い付いているのだ。

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まず、個人で考え抜いているからこそ、「完璧にシンプリファイされたコンセプト」(アイデアと切り口) を語ることが可能となる。それを聞く側も、一度自分の頭で考え抜いているからこそ、相手のシンプルなアイデアを見た瞬間、その作品の面白さや、切り口の斬新さを即座に理解することができる。これは、実際のミーティングでもよく起こる現象である

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この「シンプルに語れる」「アイデアの価値を即座に理解できる」という状態は、コミュニケーションの質を高める重要な要素である

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3つの価値をうまく伝えるためには、デザインは一目でわかるもの、機能はそのポイントを3つ程度で言えるもの、ストーリーは誰でも語れるものであることが肝要である。さらに、その3つに整合性がなければ納得してもらえない。

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